第4回 起業時の商品・サービス選定

社会保険労務士法人とうかいの久野勝也と申します。

第4回は商品選定と価格設定についてです。

2011年に社労士事務所をスタートしました。といってもその前までは百貨店で営業マンをしていて社労士の仕事は全くやったことがありませんでした。そのような状況の中でどのような商品・サービスを売っていくか悩んでいました。

そのような状況のなか、わたしは30人未満の中小企業に対して給与計算の代行サービスを販売していくことを決めました。給与計算代行サービスに絞り込んだ理由は30人未満の中小企業の給与計算の代行サービスはニーズがあるのに、サービスを展開している競合が極端に少ないことが分かったからです。

中小企業の多くは採用難で給与計算などの専門性がいる業務をできる人を雇えず困っています。ただ変わりにやってくれる人を探しても、社労士事務所は給与計算の業務は煩雑でかつ手間がかかるのでやりたがりません。端的に言えば、「誰もやりたくない」仕事です。それを敢えてサービスとしてやりました。

「えっ。そんなことをやりたくて起業してわけではないよ」と言いたくなるかもしれませんが、理想とする商品・サービスがすぐに売れるならそれが一番です。ただ創業時に一番怖いのは何も売れずにお金がなくなることです。まずお金がはいってくる状況を作ることです。そして数か月で倒産する状況を回避しながら自社の理想とする商品・サービスを展開していくことだと思います。また人がやりたくないことは紹介がもらいやすいといえます。創業期はマーケティング等にコストをかけづらく自然に仕事が来づらいと言えます。同業他社がやりたがらない仕事で顧客リストを獲得し、そこから重ね売りで一番売りたい商品を販売する戦略が良いと思います。現にわたしもある企業の労務相談と社会保険手続きを売りたいと思っていました。しかしその部分は別の社労士がやっていましたので「給与計算だけわたしにやらせてください、社労士は変える必要がありません」と言って営業をしました。給与計算を1年ほどやっているうちに顧客から信頼を得られて、最終的には相談顧問、社会保険手続もすべてわたしに任せてもらえるようになりました。いずれにしても創業期から商品・サービスをしっかりと考えて起業と同時に販売できる状況にしておくことが大切です。そしてそのキーワードは「お客様の困りごとで、同業他社がやりたくないこと」だと思います。

久野勝也

masaya hisano

社会保険労務士法人とうかい 代表

プロフィール

大学卒業後、大手百貨店に入社。入社当時は本気で社長を志す。外商という富裕層向けの営業を担当し、知り合った経営者の役に立ちたいと考え起業を決意。2011年社会保険労務士事務所を開業。
お客様の人事労務の困りごとは何でも解決するというポリシーのもと、とうかい逆求人(新卒採用)、さいてき、ネットの履歴書などの新サービスを次々に展開している。
2019年(令和元年)5月1日より名古屋駅前に移転。顧問先300社以上に対して、労務支援を行っている。

社会保険労務士法人とうかい https://www.tokai-sr.jp/
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